三題噺 雨 フライパン 姫路城

認知症の父がフライパンで自分の頭を何度も何度も殴り、そして逝った。

母親を5歳の時に交通事故で亡くしたが、寂しいと思ったことは一度もない。

父はたくさん遊んでくれた。

小学生の時、父の生まれ故郷である兵庫県に行き、姫路城を訪れた。

あの日も今日と同じような小雨が降っていた。